「リスケと借換えは違います」
— ゼロゼロ融資返済開始により資金繰りが厳しい事業者様、一度ご相談くださいー
新型コロナウィルス感染症の長期化により事業が一変し、資金繰りが悪化した中小企業様に向けたコロナ融資。
加えて、ウクライナ情勢の影響によりさまざまな物価高騰が生じており、多くの事業は引き続き厳しい状況へと置かれております。そのようななか、近況では民間金融機関による「無利子無担保融資(通称:ゼロゼロ融資)」の返済が本格化しておりますが、体制が整わない中、利益も出ず、本業回復が見通せないなか返済開始時期を迎えてしまった企業様は数多く存在しており、過剰債務となり資金繰りがさらに悪化してしまうといった問題が生じております。
そのような状況を鑑み、政府の緊急対策として新たな借換え保証制度(コロナ借換え保証)を創設。事業者の資金繰りに支障が生じないよう、引き続き状況を把握し、返済猶予や状況変更を含む資金繰り相談に適切に対応、最大限柔軟な資金繰り支援を行うことを各支援機関へ通達しております。
利息のみの支払だった時期を過ぎ、ついに元本を返済を開始される事業者様の中には元本返済が始まる前に返済期間を延長したいと考える事業者様には朗報ともいえる制度です。
本来、金融機関は融資先より要請があれば返済を猶予する、リスケジュール(リスケ)に応じます。リスケをする場合は、毎年企業の経営状況を把握しながら見直し、返済猶予の延長や開始等の検討を行いますが、リスケをした分、返済への影響が生じるため残りの期間の返済額は増加、かつ、基本的には新規借入れが厳しくなり、正常化になるには難しい状況になります。その点、借換えは新規融資の実行であり、リスケのような契約条件の変更とは異なりますので、今後の新規融資を妨げるものではなくなります。コロナ禍の自粛が緩和され、今の資金繰りの状況を何とか乗り切り、今後業績が回復し余裕がもてる経営状態になっていければ、元金返済が開始されても何の問題もなくなります。ただし、この措置は法的なものではないため、判断は金融機関にゆだねられております。また、実施するためには条件があり、その一つとして経営行動計画書の作成が必要になります。金融機関に認められるような根拠ある改善可能な計画を、数値で表現した書類を作成する必要があります。
条件はありますが、今のままより制度を活用し状況を打破する価値はあります!
様々な影響下により業況が悪化した企業の当面の資金繰りを確保するための支援措置です。ゼロゼロ融資からの借換えだけではなく、他の保証付き融資からの借換えや新たな資金需要にも対応する、といったイメージでこの制度は発足しております。気になったから話を聞いてみたい、だけでも大丈夫です。
ぜひ、お問合せください!お力添えできれば幸いです。